リモートワークは新しい働き方として注目を集めていますが、単純に家で仕事をすることと思ってはいけません。
リモートワークにはメリットと同じくらいデメリットが存在し、メリットを上手に活用できなかった場合はデメリットばかりが目立つこととなってしまします。
そのような事態を避けるためには、自宅で仕事をするからこそ会社で行うのとは別のルールを設け、一人一人がそれを守る必要があるのです。
リモートワークのメリットとデメリット
まずはリモートワークにおける労働者側のメリットとデメリットについて説明しましょう。
分かっているようで認識不足なことも多く、自分自身で内容を深く理解できているかどうかで結果は大きく変わります。
リモートワークのメリット
リモートワークのメリットは労働者側に多いようですが社員の働きやすさを考えれば企業側にも得るものは少なくありません。
今回は労働者側の視点からのメリットをまとめました。
通勤時間がなくなる
遠方から何時間もかけて通勤する場合、往復で4時間以上通勤に時間を消費している人も。東京都の平均通勤時間は往復2時間前後。さらに通勤ラッシュによるストレスも疲労の元となります。
例えば1日2時間・週に10時間の自由時間が増えるというのは非常に大きなメリットであると言えるでしょう。
ストレスが減る・体調管理がしやすい
ストレスフリーとまでは言いませんが、まず大半の人が通勤ラッシュのストレスからは解放されます。また、社内に苦手な人がいるとして、リモートワークにより接点がなくなるまたは減ることも期待できますね。
そして、体調不良時には自分で休息を取りやすく、病院に行きやすい環境であると言えます。
無駄な出費が減る
これは人によるかもしれませんが、多くの人は外食費が減ります。自炊が苦手な人でも、昼食・夕食に毎日外出しようと思う人は、余程住まいが便利な場所でない限り少ないのではないでしょうか?
また、カフェで休んでいたのであればカフェ代が減り、毎晩外で飲酒をしていたのであればその回数も大幅に減らす事ができるでしょう。
他にも、衣類も枚数やこだわりを減らす工夫をすれば、大幅に節約が可能です。
自由な時間が増える
通勤時間がなくなることが大きな理由ですが、他にも雑談の時間や雑務の時間がなくなり、業務に集中できれば拘束時間はもちろん労働時間も短縮可能です。
自由な時間を無駄にせず、家族と友人との時間を増やし、習い事や趣味をすることもできるので、豊かな生活が送れるようになります。
リモートワークのデメリット
メリットのあるものには必ずデメリットがあります。
特にリモートワークに関しては、メリットデメリットは表裏一体であり全ては自分次第。
メリットを潰し、デメリットばかりにしてしまうことも容易なことです。デメリットを理解すれば、リモートワーク失敗例の理由が分かるでしょう。
今回は労働者側のデメリットを紹介します。
コミュニケーション不足
リモートワークのデメリットの中でも多く言われる「コミュニケーション不足」
リモートワークでは直接会話を行うのとは違うスキルが必要となります。
例えば「分かりました」にしても、この文章だけでは、相手は快諾しているのか渋々了承したのかなどは感じ取ることは出来ませんよね?
さらに社会人としての基本と言える「報告・連絡・相談」も不足してしまうのです。
自分の判断力が必要
主に今まで上長からの指示に従って業務を行っていた人に言えることですが、自分で判断をしなければならないタイミングが増えます。
また質問なども都度確認できていた社内での業務と違い、タイミングをみて質問しなくてはいけません。自分で判断できることを把握し、正しい決断力を養っていきましょう。
自分の責任が増える
時間の使い方・作業の進め方はもちろん、セキュリティ面に関してもリモートワークは自分で決めたことと行動にから来る結果に責任を持たなくてはいけません。
全てが自己責任となるフリーランスとまでは言いませんが、社内で働くよりも自己責任が伴うことは理解しましょう。
運動不足になる
通勤時間がなくなるのは大きなメリットであるリモートワークですが、意識的に体を動かさなくては運動不足になるのは目に見えています。
筋力の低下・体重の増加により不健康となってしまう場合があります。
リモートワークでやってはいけないこと
リモートワークのメリット・デメリットについてお伝えしましたが、
リモートワークのマナーや方法などは人が教えてくれるものではありません。短い期間に需要が高まっている働き方なので、常識というルールも存在しないのです。
ここでは、初めてリモートワークを行う人が行ってしまいがちなことを紹介しましょう。
時間にルーズな働き方
通常リモートワークに切り替えると、拘束時間や通勤時間が減り、自分の自由な時間が増えます。さらに時間の管理は自分で行うことになるのですが、それができず、毎晩のように夜更かし・朝寝坊などが習慣化しまう人がいます。
また、時間の区切りがないので休憩なしで業務を行う・深夜まで働くなどが常習化する例も少なくありません。
しっかりとした時間の管理ができていないと、自分の体調を崩してしまう要因になり、リモートワークのメリットも意味を無くしてしまうでしょう。
非常識な時間の連絡
ルーズな時間管理による弊害は自分自身だけに及ぶものではありません。時間の感覚が緩んでしまい自分本位の時間軸で動いてしまうようになるのです。
その結果、定時時間外の連絡・深夜早朝の連絡などの会社員としては非常識な行為に気付くことができなくなり、相手のプライベートな時間を侵害してしまうこともあります。
だらしない服装での勤務
働く上で身だしなみの手入れは最低限のマナー。Web会議があるのであればもちろんのことですが、部屋着やパジャマで働くようでは仕事モードに入ることが難しいものです。
リモートワークで重要なのは自己管理能力なので、パジャマで働くようでは社内と同等のパフォーマンスは期待できないのではないでしょうか。
コミュニケーション不足による行き違い
会社であれば一言で済むようなことも、いざチャットやメールで連絡しようと思うと後回しになり忘れがちです。
その結果「伝え忘れた」「把握していなかった」などの行き違いが増え、些細なミスが大きなトラブルを招くこともあります。
リモートワークで注意すべきこと
リモートワークでしてはいけない事例をお伝えしましたが、どうすれば防ぐことができるでしょうか?
これからお伝えするリモートワーク時の注意事項はどれも難しいことはありません。全て基本的なことばかり。ただ心掛けをするだけで済むようなことなので、是非ご一読くださいね。