相手に好感を持たれる身だしなみ
社会人として求められる身だしなみのビジネスマナーは業種や職種によっても変わってきます。
しかし、どの仕事でも求められることは「清潔感」「機能性」「上品さ」である事に違いありません。
スーツであれば難しい事ではなく、サイズ感やきちんとしたお手入れ、奇抜なデザインは選ばないことで解決できます。
私服の職場の場合は、あくまでビジネスカジュアルを意識し、華美になったりだらしない印象を持たれないようにしましょう。
また、髪型や女性であればメイクも清潔感を基本に考えてください。
多くの職場では個性的なファッションは求められておりません。
身だしなみは目立つものでなく、誠実さを印象付けるツールだと思いましょう。
【ありがちな身だしなみのマナー違反】
- 腕まくり
- 強い香水
- 寝癖
- サイズの合っていない服やスーツ
- 男性の場合は髭の剃り残し
- 女性の場合華美なネイルやメイク
第一印象はどうしても視覚的な情報がメインになります。
身だしなみは重要なポイントです。簡単に改善できるものなので、すぐに対応しましょう
正しい敬語
敬語に苦手意識を持っている社会人は思いの外多いようです。
確かに敬語は追求しようと思えば非常に奥が深く、ビジネスマナーの講師であれ日々勉強しなくてはなりません。言語というのは日々変化するものだからです。
しかし、普通に仕事をするのに、多くの職場ではそこまでの最高レベルの敬語は求められていません。
まずは自分の業務上必要な敬語から身につけていけば良いのです。
そうすれば量も限られるので、さほど難しいことではありません。
例えば
- 電話応対が多い
- 来客が多い
- 外出し他社に訪問することが多い
- 社内社外ともにメールでのやりとりが多い
- 対外業務はほとんどない
その職場も必ずどれか、または何種類かには当てはまると思います。
優先して学習すれば即実践ができて効率的に敬語が身につきます。
また、敬語については先輩や上司の敬語が間違っている場合もあります。
なぜかと言うと、敬語は覚えてしまうと学び直すまたは注意されるまで正しいものに直りません。
その上、間違った敬語が流通してしまって一般的に使われているものもあります。
一般的と言っても、気にしている人はいますので、間違いのないように敬語は自分で身につけるものだと思いましょう。
ただし、会社ごとに特殊な言い回しが決まっている場合もあります。
どこまで丁寧に伝えるべきかは雰囲気に合わせるというのも大事なことですので、指示が合った場合には従いましょう。
第一印象で掴む気持ちの良い挨拶
挨拶は、子供の頃からしているのだから今更学ぶものではないと言う人もいます。
そんなことはありません。基本中の基本でありながら、第一印象を大きく左右する重要ツールです。
簡単に好感を持たれる正しい挨拶を習得できる上に効果が大きいのが特徴です。
すぐに実践しましょう。
声
その場所にあった大きさで挨拶をしますが、恥ずかしがっているうちは思っている以上に声が小さくなっている可能性があるので、いつもより少し大きめの声で言いましょう。
語尾を伸ばしたりせず、はっきりとした発音で明るく元気に挨拶します。
「おはようございます」
「お世話になっております」
「こんにちは」「お疲れ様です」
挨拶自体は普通の挨拶でも、声で印象が大きく変わります。
表情と視線
意外とできていない人が多いのが、表情と視線です。
せっかくの挨拶なのに、暗い表情で違う方向を向いているようなら、はっきり言って逆効果。
相手の目をしっかりと見て、明るい表情で挨拶をしましょう。
特に目線が合って笑顔であれば、人はまず良い印象を持ちます。
慣れるまでは鏡で練習をするのも良いかもしれません。
お辞儀の姿勢
タイミングは、挨拶を終えるタイミングでお辞儀を添えることです。
挨拶前や途中だと、視線が外れてしまって良くありません。
<注意点>
歩いている途中で挨拶をする場合は必ず一度立ち止まってから挨拶をします。
階段ですれ違い様に挨拶をする機会が意外と多いです。
相手が自分より低い位置にいる場合は必ず同じ高さに降りて挨拶しましょう。
高い位置からの挨拶は失礼にあたります。
よくある間違いですが「ご苦労様です」は目上の人か目下の人に使う言葉です。絶対に目上の人に使ってはいけません。
そして、重要なのは「人から挨拶される前にする」です。
挨拶のタイミングを図っているうちに挨拶をしなかったと思われるのは残念です。
「相手が挨拶してくれてから返そう」という考えではなく、基本的には自分から挨拶をするものだと思っていた方が良いです。
相手が目上の人なら尚更ですが、どちらに限らず気持ちの良い挨拶をしましょう。
ほんの少しで差がつく立ち振る舞い
立ち振る舞いが上品な人は男女問わずに良い印象があります。
清潔で誠実そうなイメージがありますし、安心感と余裕も感じられます。
持って生まれたかのような上品な立ち振る舞いは、少しの注意で身につけることができますので、是非習得しましょう。
<立ち振る舞いのポイント>
姿勢を正す
- 背筋を伸ばして胸を張る
- 歩く時も足を引きずったり、大きな足音を立てない。
- 背もたれに寄りかからず足を揃えて座る。
視線
- 下を向かず、相手の目をしっかりと見ます。
気遣い
- 共に行動する時は、常に相手の動きに気を配り、相手を敬う態度をとる。
- 会議室やエレベーターでの席次は覚えてごく自然に相手を上座に促す。
立ち振る舞いには実践的かつ動きのあるビジネスマナーも必要になります。
エレベーター・車・会議室はすぐに上座が分かるようにしましょう。基本的に出入り口から一番遠い席になりますので難しくはありません。
ドアの開け閉めには2通りあり、
押して開けるドアの場合は自分がドアを押して中に入り、ドアを持ってお客様を中へ案内します。
引いて開けるドアの場合は逆に自分がドアを引いて待ち、お客様が先にドアを通ります。
こちらのマナーは社内での非常に使う機会が多いです。
お客様に限らず、または社内でも上下関係に関わらずに使いこなすとスマートな印象を持たれるのでオススメです。