ナレッジ
個人が持つ経験や事例に基づいた知識やノウハウ、またはスキルなどの情報を集めて体系化したものです。
会社や団体、組織にとって有用な集められた情報のこと指します。
営業カスタマーセンターなどの部署では、良い事例や悪い事例問わず、仕事をしていて起こったことをナレッジ共有しておくことで、営業効率は上げることが容易になります。
またドキュメント形式のファイルをクラウドを使ったナレッジマネジメントがIT分野ではよく利用され、イレギュラーやトラブルなど起こったときに、すぐに対応手段をナレッジから導き出すことがしやすくなっています。
ニーズ
消費者の要求や市場の需要、必要性を表現する言葉です。
「お客様のニーズにお応えするために、、」ファンを増やすための商品開発を行う場面や、「独身女性に根強いニーズがあり、、」といったマーケティングや企画に関する議論をする時などに用いられれます。
ニーズには主に2種類あり、顕在ニーズと潜在ニーズに分かれます。
健在ニーズとは、何が必要となっているか。すでに言葉やイメージなどで明確になっている状態です。
潜在ニーズとは、本人もまだ気づいていない欲求で、自覚がなく漠然とした状態のことを言います。この潜在ニーズをヒアリングや体験などでうまく引き出すことができれば、多くのファンを獲得することができ、商品の差別化や販売・売上にも貢献できるものとなってきます。
ニッチ
隙間・適所という意味で利用されます。
特に経済やマーケティングの分野では「隙間市場」「隙間産業」という意味として利用されることが多いです。
潜在的な需要があっても、領域としてはまだ少数しか利用となる消費者が確認できず、誰も事業として参入していない場合。この誰も手を付けておらず市場になっていることを「ニッチ市場」とか「ニッチマーケット」と表現されます。
そのニッチな市場に絞ってビジネスを展開することを「ニッチ戦略」と呼び、その戦略によって提供される商品やサービスのことを「ニッチ商品」「ニッチサービス」というように呼ばれます。
利益が低いため、大企業では参入することが難しい分野となっていることが特徴的です。
ネゴシエーション
交渉・折衝を行うスキルのことを指します。
「ネゴシエーション」は議論や交渉の中でお互いが成功を意識しウィンウィンの関係につなげることが最も望ましいものです。
ビジネスシーンにおいては、自社の利益を優先させるために、できるだけ優位な条件で取引をしようと試みます。
ただ相手があってこそビジネスとして成り立つものなので、相手の利益も考えながら、お互いの要望や条件を「調整」していくスキルが非常に重要となってきます。
なぜなら最終的には「合意」へと導く必要があるため、お互いに対立される状態であったり、要望が噛み合わない状態でいると、前に進まないどころか、失敗してしまうケースもあるので、交渉の場に立つ人は必須スキルと言えるでしょう。
ハ行のビジネス用語
バッファ
「余裕」や「余力」といったニュアンスで利用されています。
もともとは仕事の合間に余力があると、様々な事態に対応するための緩衝材となることから、転じて使われるようになった言葉です。
似たような言葉で「予備」として利用されることがあります。
「バッファを持たせる」「バッファを取る」といった言い回しで利用されています。
スケジュール管理によく使われます。「もう少しバッファを持たせて納期を考えよう」というシーンも使用例のひとつです。
ファクト
事実や実際に起きた出来事という意味をもつ言葉です。
業務成績やネットからの集計データを調べあげて報告するとき、時として報告する人の恣意的に誇張する部分が報告内容に含まれていると、結論が良からぬ方向に出てしまうことがあります。
つまり、余計な情報が事実を誤認識させてしまい兼ねない場合、「ファクトな情報として、、」と不必要な情報は省き、事実としてこういう結果になった。という報告をする時に使います。
その他「ファクトベース」という言葉も利用されます。「事実に基づいて」という意味なので、プロジェクトの報告など大事な会議で「ファクトベースでお伝えすると、、」と使うことで、その次の行動に移すための議論がスムーズに進むことになるでしょう。
フィードバック
行動などの結果を評価し、その当事者に伝え修正し反映するために伝える行為を言います。
上司と部下の間、クライアント企業やサービスを利用した消費者からの回答などで使われ、次の行動への調整や改善していくことを目的として利用されます。
フィードバックを行う立場からすると、フィードバックする内容を具体的にすることで、送り手と受け手の解釈にズレが発生することを防ぐことができます。
「誰が」「何を」「いつまでに」行うのかなどを明確にしたり、どの部分をどう改善する必要があるのか、両者の認識が一致するように具体的なフィードバックを心掛ける事をおすすめします。
指摘箇所を残すためにも、書面やメール、ドキュメントなどのデータファイルを有効に活用することで、結果としてスピーディーな行動に繋がるでしょう。
フィックス
仕事業務の内容や行動を最終的に決定する。という意味として利用されます。
フィックスは「フィックスしている」「フィックスしました」など、会社内で取り決めを行う場合や、クライアントと契約ごとを確定したいときに使われます。
例えば仕事している中で、社内・社外の人と会議や相談など毎日のように行われます。次の目標や今後のスケジュール、クライアントとの契約内容を確認する場面で、最終決定が決まっているのか、そうでないか。を確認しないとお互いの認識にズレが生じてしまうことがあります。
そのような場面では、「それでは今回は〇〇の件については、フィックスでいいですね?」と使うことができます。ただ、文書やメールで確認する場合には、「最終決定でよろしいでしょうか?」と使う方が自然です。
フェーズ
「変化」や「発展・発達」、「成長段階」、段階や時期という意味でも利用されます。
第1フェーズ、第2フェーズと、段階的な表現で利用され、その変化を示す時に利用されるこ言葉です。
ITの分野では、システム開発において「工程」という意味で利用されることが多く、その開発段階において過程の一区切りを指す意味で利用されます。
プライオリティ
優先順位のことを指します。
使い方としては、「プライオリティが高い(または低い)」などと表現されます。
あくまでも「優先度が高いこと」であり、「重要度が高いこと」だけで使われる表現ではありません。
例えば、「プライオリティが低い」と言う場合、
「この業務は優先度が低いので、すぐにやらなくてもいい」という意味で使われますが、「重要ではない」という意味ではないので注意が必要です。
また、会社間や取引先との交渉や入札などの取り決めを行う際にも、「この場合には我が社にプライリティがある」といったように、我が社に「優先権」「先取権」があるという意味で利用されます。
ブレスト
複数の人が、いとつの目的について、自由に意見を出し合うことで、新しいアイディアや考え方、進め方や問題点からの改善策などを見つけることを言います。
正しくは、「ブレーンストーミング」といい、その略語として多く利用されています。
ブレストは、結論として答えを出すというより、その場でのアイディアを出し切ることを目的としています。だれかの発言に対して批判したり否定するようなことせず、出来るだけ数多くアウトプットする方が望ましい場になります。
自由に意見を出し合うことより、他の人の意見に便乗したり、人の意見から連想して発言することも、有益な議論が生まれることも多いのが特徴的です。
ベストプラクティス
最優良の成功事例という意味です。
結果や成果を表すことが多いビジネス用語として利用されます。
堅い言葉を使うと「最善慣行」や「最良慣行」と訳されることもありますが、わかりやすくいうと「一番いいやり方・その事例」ということです。
営業部署では顧客契約獲得にむけて、ベストプラクティスを共有することでノウハウが共有され、会社全体の成績に繋がりますし、カスタマーサポートでは、ユーザーから高い評価をもらった対応などを、普段からベストプラクティスとして共有している企業も多いようです。
ペンディング
「保留」「先送り」「見送り」など、今検討している件を何も判断することなく、一旦そのままの状態にしておくことを言います。
「現在、A社のサービスを導入するかはペンディングとなっています。」という言い方で利用されます。
ボトルネック
仕事がうまくいかない理由や原因がある部分のことを指します。
または、拒否する理由として用いる場合や、進行の妨げとなる非効率の原因という意味でも利用されます。
語源として、大きなボトル(瓶)でも通り道が狭いネック(首)になっていると、スムーズに中の液体が出ない状態のこととされています。
利用シーンとしては、取引先からフィードバックを受けるような場合、
「ご依頼していたサイト改善が一向に変化が無いようですが、何がボトルネック(=上手くいかない原因)なのですしょうか?」
という使われ方をします。
また、上司部下の関係でいうと、
「あの企業との契約が取れないボトルネックは何ですか?」
「決裁者である執行役員の人が競合との繋がりがあり、その商品を利用していることがボトルネックです。」とうまくいかない理由と、拒否する理由が兼ねている場合があるケースもあります。
ボトムアップ
先ほどトップダウンとは反意語になっていて、逆の流れを指します。
組織の部下から、上司や経営陣へ、現場で起きている状況や集計結果や内容など、現状の改善点や課題点としての意見や提案がその上層部へ届けられることをボトムアップと言います。
現場の意見が反映される仕組みとして、働きがいを見出しやすいのはこのボトムアップを取り入れている企業かもしれません。
ただ経営者とは見ている範囲が違うので、必ずしも意見が反映されるとは限らず、意思表示として受け取っても判断をどうするかは、大きな企業になればなるほど、上長も多くその承認過程も長くなってくることがあります。