普段何気なく行っている情報収集について、「なぜ必要なのかがわからない」「どのような方法ですすめることがベストなのかわからない」等、課題を感じている方は多いのではないでしょうか。情報収集は目的を明確にするのと同時に、正しく行うことも大切です。この記事では、情報収集の目的や重要性、正しい情報収集の方法についてご紹介します。
情報収集はなぜ必要なのか
情報収集力は社会人として重要なスキルです。重要とはいえ、ただ行えば良いわけではなく、目的をきちんとおさえておくことが必要です。情報収集を正しく行えるようにするため、まずは情報収集の目的を理解していきましょう。
情報収集の目的
情報収集の目的は、情報を集めることではなく、情報を活用して成果物を生み出すことです。例えば、ビジネスにおいて、市場調査として情報収集した場合、情報収集で需要や社会動向を把握し、新たな提案を生み出すことが目的となります。
情報収集は、次の行動に活かすための手段として行うと、より効果を発揮します。情報を集めることが目的にならないようにしましょう。
なぜ情報収集ができないのか
大きな意義がある情報収集ではあるものの、現実的にはなかなか浸透していない組織が多いのではないでしょうか。なぜ情報収集が浸透しないのでしょうか。考えられる原因をみていきましょう。
情報を集め過ぎている
情報収集の際、ついつい情報を集め過ぎてしまうことはないでしょうか? 情報の集め過ぎは、目的とかけ離れた情報を集めてしまう可能性があります。さらに、情報の集め過ぎは、情報を整理し、自身に落とし込む際に手間がかかってしまいます。
また、集め過ぎ情報を「いつか役立つだろう」と、むやみにストックすることも問題です。情報をストックすることは有効な手段ですが、必要以上にストックすると、必要な情報が埋もれてしまいます。
目的がなく情報収集している
情報収集が苦手な方の特徴として、目的意識を持たず情報収集してしまっていることが挙げられます。
例えば、「採用プロセスにおける効率化を図る」というように目的を定めておけば、採用プロセスに関する情報を集められます。目的意識のない情報収集は、意味なく情報を集めている行為になってしまう可能性があります。
習慣化できていない
また、情報収集が苦手な方は、情報収集に時間を費やし過ぎていることが多いです。情報収集に時間がかかる原因の1つに、情報収集を習慣化できていないことが考えられます。普段から5〜10分程度情報収集ができていれば、情報処理能力が養われ、情報収集にかかる時間を短縮できます。
正しい情報収集の方法
情報収集を仕事に活かすためには、正しい方法で情報収集する必要があります。ここでは、情報を集め、集めた情報を取捨選択し、そして活用することにフォーカスし、正しい情報収集の方法についてご紹介します。
情報を集める
まずは、どこから情報を集めるかを決めましょう。情報源は、インターネットやSNS、書籍などさまざまな手段があります。また、人と会うことも情報収集の手段の1つです。以下にそれぞれの情報源の特徴を紹介しますので、自身に合った情報源を選べるようにしていきましょう。
インターネット・SNS
最近、インターネットやSNSで情報を得る方が増え、特に若い世代にとっては主要な情報収集の手段になりつつあります。そんなインターネットやSNSの特徴は、社会の流れをいち早く把握できることです。インターネットは、誰もが情報を発信しやすく、リアルタイムで情報が更新されます。そのため、世の中の出来事がすぐに発信され、社会の流れが大きく反映されています。
一方、インターネットやSNSの情報は、信ぴょう性が低い恐れがあります。インターネットは、ほかの情報源と比べて匿名性が高く、情報源が特定しづらいため、本当に信頼できる情報なのか判断できません。その点で、十分に注意して情報収集することが求められます。
書籍・雑誌
書籍・雑誌の情報は、インターネットやSNSと異なり、著者や出版元が明らかなため、信ぴょう性の高い情報が得られることが特徴です。
ただし、書籍や雑誌は、購入し読むという作業が生まれます。また、インターネット記事のように短時間で読めるようにまとめられておらず、情報の内容を理解するために、多少の手間と時間がかかります。
人と会う
人と会って情報収集する方法は、セミナーに参加する、専門家に相談するなどさまざまな方法があります。人と会う情報収集の方法は、その場で疑問を解決できる特徴があります。実際に、見たり、聞いたりして得られる一次情報は、書籍やインターネットを介せず得られるため、まだ知られていない価値の高い情報を得ることができます。
情報を取捨選択する
ここまでは、どこから情報を集めるかについて解説しました。次に、集めてきた情報をどのように取捨選択するかをご紹介します。取捨選択する際に、意識すべきポイントは、以下の3点です。
・目的に応じているか
・信頼できるか
・最新の情報か
では、それぞれのポイントについて詳しくみていきましょう。